ようやく水が流れ出す。
慌てて喜んで避難する。
流されて死んで後悔する。
それでまた喜ぶ。

ようやく輪郭が見えてきた
もはや誰もいない海。
誰も見ることのできない海。
見てしまってはいけないのだけど、
見えてしまったらのなら仕方ない。
神様だっていないのだから、
ちょっとくらいの無作法は大丈夫だ。

新しい海のシステムを利用して出力したので、アルファベットが表示されている。
まだ陸地が残っている。驚き。
望遠鏡と顕微鏡の差は、
覗き込んだ先の、見えた先の世界に憧れたとして、
そこに行けるか行けないかの差かも知れない。
ゴイサギが旅行カバンの下敷きになる。
青い背中を押しつぶされて声も出ない。
駆け寄ったハリネズミが大きな身振りで励ますと、
大空にいるかのように、静かにゆっくりと羽ばたいた。

試行錯誤中。ああでもない、こうでもない。
雨のうちに作業を進める。
雨の日は出かけたいのか出かけたくないのか、
そろそろ態度をはっきりさせた方がいい。
ハリネズミによれば、それはしごく当たり前のことなのだ。

いよいよリリース間近
ちょっとブラジルまで行ってきました。
帰りにタイに寄りました。
パスポートは持ってません。
雨で流れてしまいました。
今度は自転車ですっころんだ。
自動車と電車と線路と歩行者が見えた。
空は見なかった。線路は全てピカピカに磨かれて完璧だった。
K氏のように骨を折ったりしなかった僕は中途半端だ。
どうやら悪い流れを断ち切ってしまったらしい。
夜空を見て帰ろう。いくつか山を越えた。
そうしている間に10月1日。
レトロインクは5歳になった。
ありがとうとしか言いようがない。