6月のレトロインク

共通|イシムラ|09.06.06 15:09|

ベルリンの開発は…といきなりドイツの国策を語り出しかねない書き出しだけれど、
残念ながらレトロインクはまだ海外へ輸出されていない。それは時間の問題でもない。
じゃあ、どういう問題だい?と答えでなく問題を考えさせるのが良い教育だと言う話だが、
問題を考えるのがめんどくさくなっちゃっただけじゃないかという気がしなくもないね。

「あの時代の教育は良くなかった」と言われる時代の教育を受けて、
何度も解かれて手垢のついた問題をホウキではき集めて眺めてみると、
大事な問題というのは、その内容や答えが大事なんじゃないと気づく。
ポイントは多分、タイミングだ。
人生の肝心な時にその問題に出会えるか(あるいは思い出せるか)どうか。
そういう意味で音楽とよく似ている。

音楽はいつもどこかでかかっている。
ベルリンの壁の向こうとか、病院の窓から見える川の向こうとか、
音のする方に車椅子を進めればもう少しよく聞こえる。
すると床下にはどうやらハリネズミが戻ってきていて、窓を開ければ鳥たちが覗き込む。
だいたいそんな感じだ。
「だいたい」とか「多分」とか「気がする」とか「感じ」とかそんな感じ。
それがどんな世界だろうと、いずれたいした問題じゃない。

たいした問題は、音楽を止めた瞬間に目の前にある。だいたいね。
冬のガリレオのベルリンはいつかは完成する。ただし、それは明日じゃない。
だけど僕の作業は明日で再び中断する。
ほら、問題だ。
僕の考えた問題だから、答えはきみが考えなくてはいけない。

僕以外のメンバーの作業は断続的に続く。多分。
タイヤが一つくらい回ってなくてもハイブリッドカーはちゃんと走るってことだ。
免許なんか誰も持ってなくてもね。
車!車!なんて素晴らしい発明だ!

僕の方は明後日から別の企画に着手する。
ゲームだ。きわめてまっとうな遊び。
まっとうなものを作っていると、でたらめなものを作りたい欲が湧いてくるから、
副産物を期待してもいい。
もちろん誰よりも期待しているのはほかならぬ僕自身だ。

6月のレトロインクは梅雨。ひょっとしたらレトロインクじゃないきみもそうかも知れない。

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